text by Asako Tsurusaki

アフリカンビートの中で踊るカラフルな子供達や、バッファローのマスクをを被り路上で踊る女。 サンフランシスコの女性映像作家Mimi Caveから届く映像はいつも、身体を使った遊び心溢れるセンスがちりばめられている。サンフランシスコ在住の女性映像作家、Mimi Cave。彼女を有名にしたのは、アフリカンなビート&色彩センスが炸裂するtUnE-YarDsのMV”Bizness”と”My Country”だろう。”Bizness”は、子供と大人のダンサーが対比している二部構成となっている。前半は小学校の教室を舞台に歌い踊る、カラフルなフェイスペイントを施した子供達。そして後半はカラフルなステージを舞台に繰り広げられる、同じくフェイスペイントを施したtUnE-YarDsのMerrill Garbus&ダンサー達の力強いダンス。

また”My Country”でもこのテイストは踏襲され、フェイスペイントされた子供達とMerrillが、不思議なアートワークが施されたスタジオでダンスと演奏を魅せてくれている。この二つは2012年と13年に続けてサンフランシスコ国際映画祭のオフィシャル・セレクションに選出されるなど、世界的に高く評価された。 Mimiの作品に共通しているのは、身体を使った遊び心ある映像。最新作のMVであるThaoの”thao & the get down stay down”ではヴォーカルのThaoの顔が色んな人間と入れ替わってコラージュされており、またJim JamesのMV”New Life”ではバッファローのマスクを被った女性が路上で舞っているのが印象的だ。 実は自らダンサーでもある彼女は、大学で映画を学んでいた当時よりダンスのショートフィルムをいくつか作っていたという。
「tUnE-YarDsのMVを製作したきっかけは、Merrillの音楽を使ってダンスフィルムを作りたいという私の強い願いからでした。彼女はそれまでMVを作ったことがなくて、私は彼女が素晴らしい声とリズムの持ち主だということを知っていたので、これはいい機会だ!と思ったんです」。
現在、映像プロダクションのPartizanに所属しているMimi。「まだまだ新人」と謙遜する彼女だが、ゆくゆくは長編映画を撮ってみたいとのこと。「MVはそれに向けたファンタスティックな実験をする機会で、すごくイマジネーションのストレッチになっていると思います!」 ボリウッド顔負けの長編ダンスフィルムが観れるのも、そう遠い先じゃないかもしれない。


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Mimi Cave:
サンフランシスコ在住の映像作家、プロデューサー、ダンサー。パルチザンに所属し、MVやCM、ショート・フィルムを手がけている。サンフランシスコ国際映画祭(2012)やLA国際映画祭など、世界中の映画祭で作品を発表してきている。
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